新型コロナウイルス感染症が介護・高齢者支援に及ぼす影響と現場での取組み・工夫に関する緊急調査 ご協力のお礼と速報の公表について
慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授/一般社団法人 人とまちづくり研究所代表理事
厚生労働省・社会保障審議会(介護給付費分科会) 委員 堀田聰子
(協力)埼玉県立大学大学院 研究開発センター教授
厚生労働省・社会保障審議会(介護給付費分科会 介護報酬改定検証・研究委員会) 委員 川越雅弘
新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)拡大に伴い、介護保険サービス事業所の運営や経営に多大な影響が生じているなか、①これらの実態を明らかにすること、②「3密」を避けたケア等の工夫を共有し、介護現場への効果的な支援につなげることが急務となっています。
そこで、新型コロナが介護・高齢者支援に及ぼす影響の実態、必要な環境整備、現場で行われているさまざまな取組みや工夫の概要を把握することを目的として、有志で下記の緊急調査(介護保険サービス事業所調査、法人調査、ケアマネジャー調査、地域包括支援センター/在宅介護支援センター調査)を企画・実施致しました。
新型コロナの拡大に伴い、お寄せいただきました現状や課題にかかわるたくさんのお声、今回の調査実施にあたって頂戴した数々のご助言やご指導、いつもに増してお忙しいなかご回答くださったたいへん多くの皆さま、多大なるご協力を賜りました関係団体の皆さま、そして調査の企画から実施、集計・分析に参加してくださった有志の皆さまにも、心よりお礼申し上げます。
調査結果は2020年6月1日(月)17時以降、本サイトにて順次公表致します。
これから本格化する次期介護報酬改定や介護保険事業計画等、介護保険行政にかかわる議論の基礎資料のひとつとして頂くとともに、広く現場での取組み、それを支える関係者のご活動にお役立て頂ければ幸いです。
本件についてのお問い合わせは、緊急調査事務局(covid19ltc.survey@gmail.com)にお願いいたします。
記
1. 介護保険サービス事業所調査
- 目的:新型コロナが介護保険サービスを提供する事業所、職員及び利用者等に及ぼす影響、必要な支援や環境整備、感染症対策、利用者・入所者や家族の支援、地域づくり等に関する現場での取組みや工夫の概要を把握すること
- 調査対象と調査方法:介護保険サービス事業所管理者を調査対象として、以下の15団体の会員に、団体事務局から自記式オンラインアンケート調査のURLをご案内頂いた
全国老人福祉施設協議会、全国老人保健施設協会、日本慢性期医療協会、全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会、日本認知症グループホーム協会、高齢者住宅協会、全国有料老人ホーム協会、全国介護付きホーム協会、全国デイ・ケア協会、全国訪問看護事業協会、全国社会福祉法人経営者協議会、民間介護事業推進委員会、日本医療福祉生活協同組合連合会、日本労働者協同組合連合会、全国介護事業者連盟 - 調査内容:事業所管理者調査票 を参照
- 調査期間: 2020年5月12日頃~5月22日
- 回収数・分析対象数:回収6,130・分析対象5,714(6/9修正)
2. 介護保険サービスを提供する法人調査
- 目的:新型コロナが介護保険サービスを提供する法人・事業所に及ぼす影響、BCP(業務継続計画)の策定状況、法人の資金繰り、必要な支援や環境整備を把握すること
- 調査対象と調査方法:介護保険サービスを提供する法人本部の担当者を調査対象として、以下の13団体の会員に、団体事務局から自記式オンラインアンケート調査のURLをご案内頂いた
全国老人福祉施設協議会、日本慢性期医療協会、全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会、日本認知症グループホーム協会、高齢者住宅協会、全国有料老人ホーム協会、全国介護付きホーム協会、全国デイ・ケア協会、全国社会福祉法人経営者協議会、民間介護事業推進委員会、日本医療福祉生活協同組合連合会、日本労働者協同組合連合会、全国介護事業者連盟 - 調査内容:法人調査票 を参照
- 調査期間: 2020年5月12日頃~5月22日
- 回収数(分析対象数):2,091
3. ケアマネジャー調査
- 目的:新型コロナが介護保険サービス利用者やそのご家族、介護保険サービス事業所、ケアマネジメントに及ぼす影響、現在行われているさまざまな取組みや工夫の概要を把握すること
- 調査対象と調査方法:①居宅介護支援事業所(以下、居宅介護)、②小規模多機能・看護小規模多機能型居宅介護事業所(以下、小多機・看多機)、③特定施設・認知症グループホーム・介護保険施設(以下、居住系・施設)のいずれかに勤務するケアマネジャーを調査対象として、日本介護支援専門員協会のメルマガ会員を中心とする約13,000人に、協会事務局から自記式オンラインアンケート調査のURLをご案内頂いた
- 調査内容:
居宅介護支援事業所のケアマネジャー調査票
小規模多機能・看護小規模多機能型居宅介護事業所のケアマネジャー調査票
特定施設・認知症グループホーム・介護保険施設のケアマネジャー調査票
を参照 - 調査期間: 2020年5月12日~5月18日
- 回収数(分析対象数):1,243(居宅介護1,066、小多機・看多機73、居住系・施設104)
4. 地域包括支援センター/在宅介護支援センター調査
- 目的:新型コロナが地域住民・利用者やそのご家族、介護保険サービス事業所、地域包括支援センター・在宅介護支援センターの運営等に及ぼす影響、現在行われているさまざまな取組みや工夫の概要を把握すること
- 調査対象と調査方法:地域包括支援センター、在宅介護支援センターのセンター業務全体を把握されている管理者の方、またはそれに準ずる方を調査対象として、全国地域包括・在宅介護支援センター協議会の会員2,750センターに、全国協議会から都道府県協議会経由で自記式オンラインアンケート調査のURLをご案内頂いた
- 調査内容:
地域包括支援センター/在宅介護支援センター(プラン作成あり)調査票
地域包括支援センター/在宅介護支援センター(プラン作成なし)調査票
を参照 - 調査期間: 2020年5月11日~5月18日
- 回収数(分析対象数):746(地域包括支援センター610、在宅介護支援センター136)
以上
新型コロナウイルス感染症が介護・高齢者支援に及ぼす影響と現場での取組み・工夫に関する緊急調査 有志メンバーリスト
佐藤理恵 慶應義塾大学・特定非営利活動法人issue+design(認知症未来共創ハブ)(調査事務局・文字回答の内容分析)
高波千代子 医療法人稲生会・慶應義塾大学/北海道大学大学院法学研究科博士課程(調査事務局・文字回答の内容分析)
金山峰之 株式会社ケアワーク弥生(調査企画支援・文字回答の内容分析)
猿渡進平 一般社団法人人とまちづくり研究所(認知症未来共創ハブ)(調査企画支援・文字回答の内容分析)
松本博成 東京大学大学院 医学系研究科 健康科学・看護学専攻 地域看護学分野 博士課程(データクリーニング・データセット作成・集計)
南拓磨 埼玉県立大学保健医療福祉学部 研究開発センター(データクリーニング・データセット作成・集計)
山岸暁美 慶應義塾大学・コミュニティヘルス研究機構(文字回答分析手順の設計・文字回答の内容分析)
菅原かほる 慶應義塾大学SFC研究所(文字回答の内容分析・データクリーニング補助)
大村綾香 慶應義塾大学・一般社団法人人とまちづくり研究所(事務局支援・文字回答の内容分析)
井上千子 株式会社マイナビ(文字回答の内容分析)
岩本大希 ウィル訪問看護ステーション江戸川(文字回答の内容分析)
上田樹里 (文字回答の内容分析)
加茂ふみ子 訪問看護ステーションかっさい(文字回答の内容分析)
木口綾子 長崎川棚医療センター・訪問看護ステーションさくらそう(文字回答の内容分析)
行田菜穂美 聖マリアンナ医科大学病院メディカルサポートセンター(文字回答の内容分析)
河野政子 地域包括ケアコンサルティングあるす(文字回答の内容分析)
後藤智子 近畿大学奈良病院(文字回答の内容分析)
鹿内あずさ 北海道文教大学 人間科学部 看護学科(文字回答の内容分析)
神野真実 慶應義塾大学・一般社団法人人とまちづくり研究所(文字回答の内容分析)
諏訪部高江 (文字回答の内容分析)
高丸慶 松蔭大学看護学部(文字回答の内容分析)
谷口美穂 日本赤十字社医療センター 患者支援室 療養支援課(文字回答の内容分析)
塚田裕明 慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 修士課程(文字回答の内容分析)
平松瑞子 特定医療法人ダイワ 大和病院 看護部(文字回答の内容分析)
松本みな美 慶應義塾大学大学院 健康マネジメント研究科 修士課程(文字回答の内容分析)
宮本千恵美 順天堂大学医学部附属順天堂医院医療サービス支援センター 患者・看護相談室(文字回答の内容分析)
三輪恭子 大阪府立大学大学院看護学研究科(文字回答の内容分析)
森本健太 一般社団法人森と暮らしの研究所(事務局支援)