新たな生活とケア

感染予防をはかりながらも、自粛一辺倒でなく、利用者・入居者や職員等のQOLの維持・向上に努めている取組みを介護・福祉、医療職にうかがいました(15事例)。

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ホームで職員のサプライズ結婚式、「介護は明るい!」を若手チームが発信中

要約

東京都日の出町にある特別養護老人ホーム、ひのでホームはInstagram、YouTubeなど若者に身近なメディアを積極的に活用し、情報発信している。コンテンツの仕掛け役が、今回、お話を伺った上原まりさんをはじめとする若手職員の有志origamiのメンバーだ。

origamiメンバーの2020年お気に入り投稿ナンバーワンが、10月に行われた同期カップルのサプライズ結婚式の写真。入籍はしたものの、長引くコロナ禍で挙式ができずにいた2人のために上原さんが発起人として発案し、上司や同期らと共に準備を進め、職員約100名、入居者200名を巻き込んだ大型サプライズ結婚式をホームで敢行した。当日は3密を避け、屋外でガーデンウエディング風に挙式。ウエディングドレスの花嫁と花婿はホーム内を挨拶回りし、同僚はもちろん、入居者さん達とも感謝の言葉を交わしながらひと時を過ごし、ホームのみんなが幸せな気持ちになれたという。

origamiの情報発信を始めたきっかけ、総勢300名のワクワクと感動が詰まったサプライズ結婚式の全貌、コロナ禍での大型イベント実現を可能にした法人の風土について、上原さんに伺った。

今だからできることを考える! コロナに負けない楽しみの創造 ~昔の映画館に近づけた映画鑑賞会、手作り神社への初詣、餅つき大会、etc.~

要約

福島県郡山市にある特別養護老人ホーム「ハーモニーみどりヶ丘」では、“やってみんべ”という法人全体の方針により、お客様(利用者)にとって良いことはどんどんやってみようと、現場レベルで様々なアイデアを形にしている。2020年4月からは、法人全体として自立支援検討委員会を立ち上げて、各事業所でアセスメントやケアのあり方について検討を重ねるなど、お客様の願いを見出し実現させる取組みをより深化・進化させてきた。

その一環として、ハーモニーみどりヶ丘の自立支援検討委員会が取り組んだことの1つに、施設内での映画鑑賞会がある。お客様の生活歴の聞き取りによる自分史年表作りからスタートし、あるお客様の「昔、よく映画を観ていて、オードリー・ヘップバーンが好きだったの」というところに辿りつき、昔の映画館の雰囲気づくりを目指して『ローマの休日』映画鑑賞会を開催した。

この取組みに限らず、各所で“やってみんべ”と多様な取組みが実践されている。例えば、行事委員会では施設内に手作り神社を設置し初詣の企画をしたり、委員会活動とは別に干し柿作り、焼き芋、餅つきなどのアイデアが職員から出されたりする。ハーモニーみどりヶ丘では、「コロナ禍だからできない」ではなく「コロナ禍だからこそできることをやる」という動きが活発になっている。

入居者の急逝を機に面会緩和に動いたユニットリーダー

要約

三重県四日市にある特別養護老人ホームかすみの里では、2020年3月からから、面会や外出を原則禁止する対応がとられてきた。

そうした中、家族と面会ができていなかった里人さん(入所者)の急逝をきっかけに、それまで面会の緩和に不安の気持ちを持っていた一人のユニットリーダーが、面会緩和に向けた提案を行い、職員や組織とともに実現させた。

こうした現場の職員発のアクションを支えるものとして、かすみの里には、里人さんを第一として、その声を実現に結びつける職員の姿勢や仕組み、現場をバックアップするマネジメントの支援体制がある。

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