新型コロナ感染対策の手引き・マニュアルまとめ

隔離や自宅待機中には、不安や心配、イライラなどの様々な感情が生じます。ストレスに負けず、「こころの健康」を失わないためには、自分を客観的に評価し、SNSなどを活用し人とのつながりを保ち、適度に活動的で規則正しい生活を送ることが大切です。重症化のリスクが高い高齢者や基礎疾患をお持ちの方は、長期にわたって交流の機会が失われ、孤独を感じることが増えるため、SNSなども活用し家族・友人との交流を保ち、感染症の正しい情報を手に入れられるようにしましょう。また、コロナ禍において、強いストレスに晒されている友人や家族・同僚を持つ方は、適切な声かけを心がけ、正確な情報が届くよう手助けして下さい。

日本で使用予定の新型コロナウイルスワクチンは①ファイザー社製、②モデルナ社製. ③アストラゼネカ社製の３種類であり、いずれも治験により高い予防効果があることがわかっている。効果は３～４か月続くことが確認されているが、治験や海外での接種が始まって間もないためそれ以降の効果についてはまだわかっていない。副反応として痛みや発熱などが確認されているが、これはどんなワクチンでも起こる通常の副反応であり、１週間以内に自然に治る。３種類のワクチンは、打った本人が発症するのを予防することはわかっているが、他人にうつさないかまではわかっておらず、ワクチン接種後も基本的な感染予防を継続していくことが重要である。

日本プライマリ・ケア連合学会 予防医療・健康増進委員会 感染対策チームが管理する新型コロナウイルス感染症に関する情報をまとめたサイトである。主にプライマリ・ケアの医療従事者が新型コロナウイルス感染症の専門的情報として参照することを目的とした資料と、一般の方がウイルスについて理解するための非医療者向けのコンテンツが掲載されている。

日本プライマリ・ケア連合学会公式のyoutubeチャンネルである。動画に登場するのは、すべて学会認定の家庭医であり、一般市民が抱く新型コロナウイルスに関する素朴な疑問やお悩み・不安を解消するべく、感染症に関する情報をわかりやすく前向きに解説している。基本的な感染予防策に加えて、感染症の流行に伴い生じるストレスへの対処法や、新しい生活様式のすすめ、家庭内感染の予防法などが紹介されている。

マスクには、防塵規格マスクや医療用マスク、家庭用マスクなどの種類があります。その性能はフィルター部のろ過効率と形状に依り、製品ごとに異なります。家庭用マスクは、感染を完全に防ぐものではありませんが、花粉やホコリなどの比較的大きな粒子の侵入を防ぎ、飛沫が対外に飛び散るのを抑えることができます。防塵規格マスクは、非常に小さな粒子でも、体内への侵入を防ぐことができ、医療機関で感染防止に用いられることが多いマスクです。どんなマスクであっても自分に合った形状・サイズのマスクを選び、隙間ができないようにすることで予防効果が高まります。

新型コロナウイルスは飛沫感染と接触感染により広がり、高齢者や持病持ちの方が感染すると重篤な肺炎を引き起こし、時には死に至る。高齢者の多い介護・福祉施設では、職員やサービス利用者からの持ち込みから、感染が拡大することが多いため、水際対策と標準予防策を徹底し、感染症の発生を防ぐことが大切である。また、疑い者が出た場合に迅速に医療機関へ相談できるよう、日頃から検温や注意深い観察を通して、職員や入居者の体調の変化に早期に気付けるように努めることが大切である。

高齢者福祉施設従事者向けの新型コロナウイルス感染症の情報がQ＆A形式でまとめられています。施設内で感染症が発生する前は、３密を回避し、標準予防策の継続を徹底しましょう。緊急事態宣言などの発令が出た場合には、外部の医療スタッフや業者、面会に来る家族、デイサービスの利用者などの施設の出入りに制限をかけ、入居者が接触する人の数を最小限に抑えましょう。制限を解除する場合は標準予防策に加え、健康チェックを徹底する体制を整えましょう。

在宅医療の使命は、日々の医学管理を通じて、重症化しやすい療養者を感染から守り、軽症感染者や、感染疑いの在宅患者の療養支援を行い、患者の生命・生活・尊厳、そして地域医療（感染病床・集中治療のキャパシティ）を守ることである。コロナ禍であっても在宅医療の使命を果たすために、①第一防衛線（生命を守る）、②第二防衛線（生活を守る）、③第三防衛線（尊厳を守る）を意識する。本ガイドラインでは、それぞれの防衛線に応じた行動指針や感染症の基本的な知識を掲載する。